度会町のグラウンド 誰もいなくなる 七時過ぎ ナイター消えた 真っ暗で 満点の星が 降ってきて 立ち止まったまま 見上げてた いつもと違う この夜空 かぶちやまの里 陶芸の窯が 冷めるまで 月の光に 照らされて 今日焼き上がる 作品たち 栃ヶ谷の滝公園 水しぶきさえ 銀色に 夜風に乗って 届いてく 耳を澄ませば 聞こえてる 私だけしか 知らないの この時間の この場所を 道端に咲く ヤマユリが 控えめに香る においには ずっと探してた 答えみたい そっと包まれて いるんだ 小さな町の 大きな夢 誰かに話す 前だから こんな気持ちを 覚えてて いつか振り返る 時まで