元町の坂道 石畳に月光が落ちる ガス灯の明かり 霧の中でゆらめく 函館山へと続く 誰もいない道 凍てつく海風が 頬を撫でてゆく 函館の夜に 心が揺れている 潮騒の音に 耳を澄ませば 過ぎ去った日々と 明日への想いが 波のように打ち寄せる 西部の赤レンガ 影を長く伸ばして 閉ざされた窓に 歴史が眠る ベイエリアの灯り 海面に映えて 孤独な私を そっと包み込む 夜霧の中で 立ち止まる瞬間 自分探しの旅 まだ終わらない 函館山頂 夜景街を見下ろせば 新しい私が ここにいるような 函館の夜に 心が揺れている 潮騒の音に 耳を澄ませば 過ぎ去った日々と 明日への想いが 波のように打ち寄せる 朝もやの中 汽笛が鳴り響き 夜が明ける港 光差し込む この散歩が終わる頃 見つかるだろうか 函館で生まれ変わる 新しい私