歌詞
小田原城の石垣 古びた錠前の列 昼間は開けていた扉が 今は眠っている 千年分の鍵束を 誰かが持ち去った夜に 私も見つけられない 開かない場所がある 城山公園の奥で 守衛室の灯りだけが まだ目を覚ましている 開けられない扉の 向こう側にある何かを ずっと見張っているみたい 酒匂川の橋で 月が落とした鍵を 水底で拾おうとして 影だけを掬う 開けてはいけないものと 開けなくちゃいけないもの その境目がいつしか 曖昧になってく 守衛さんの机には 使われない鍵が眠る 私の心の中も 同じような気がして 開けてみたい扉と 閉じておきたい扉 夜が明ける前には 全ての鍵を返して でも一つだけ大事な 鍵を隠しておく
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