引地台公園で 午前零時を待ってる 誰かが捨てた万華鏡の中で 街が溶けだす 昼間見えなかったものが 不思議と見えてくる夜に 分かち合えない色が降る 私だけの空 泉の森の奥で 透明な時が眠る 重なり合う木々の影は 万華鏡の欠片 昨日も明日も今日も 違う模様を描くの 境川の水面で 午前零時が割れてく 光の破片 拾い集めては 記憶を重ねる 誰にも見せられないけど 確かに在る風景なの それは私の一番大事な 秘密の標本 街灯が増えても まだ暗い場所がある そこで生まれる光たちは まぶしすぎるけど それは私の一部 消さないでいたい 真夜中の万華鏡 回し続けてるうちに 思い出も今日も未来も 混ざり合ってく
