一色海岸で 夜が絵の具を溶かす 汀線を描くように 波が寄せては返す 誰かのパレットから 零れた藍色の夢が 私の足元まで そっと流れ着いた 葉山公園の松が 夜空を切り取って 影のカンバスの上に 何かを描いてる 私もその横で 絵筆を握ってみる 森戸神社の灯り 絵の具を混ぜるように 闇と光が溶け合い 新しい色になる まだ名前のない色で 私の夜を染めてく それは誰も知らない 秘密の色合い 海風のパレットで 色を重ねては また新しい明日の 色を探してる それは私だけの 特別な色 月が照らす波は 透明な絵の具で まだ描ききれない夢を そっと溶かしてる
