厚木中央公園に 石鹸玉が浮かんでる 誰も見えない虹色が 闇を泳いでいくよ まだ名前のない色が 空気を震わせながら 薄い膜の向こうに 世界を閉じ込める 相模川の河原で 石を七つ拾った それぞれが違う色の 夢を見ているの この胸の鼓動も 七色に光る 飯山白山森で 石鹸玉が割れてく 閉じ込められた空気は どこへ行くのだろう 朝が来る前まで 夜が作る虹を見て この街が溶け出すのを 一人で見ている 割れた泡の中から 新しい色が生まれ そのたびに私も 少し変わってゆく 七色の記憶だけ 残していきたい 夜風が運んでくる 七つ目の石鹸玉 割れる前の一瞬を 永遠に覚えてる
