歌詞
山代温泉 夜霧の中に 湯けむり混じる 夢の跡 古い旅館の 廊下伝い 誰かの下駄の 音がする 大聖寺川 流れのように 記憶が街を めぐり来て 橋を渡れば 時を超えて 昭和の灯りが ともされる 加賀の菊の 香り漂い 月も酔った 宵の道 誰が結んだか 浴衣の帯 影が揺れては 消えてゆく 山中温泉 九谷の皿に 星が映って こぼれ落ち 提灯揺らす 風の調べに 思い出たちが 舞い上がる 遠い昔に 逢えたような そんな気がする 夜の道 木々のざわめき 耳を澄ませ 時が止まった 場所がある 絵付けの筆で なぞるように 今宵の月が 描く道 千年の時が 刻まれては 新しい夢 生まれてく 山の端から 零れ落ちる 星のかけらを 集めては またひとつだけ 願いごとを 心に秘めて 歩いてく 朝霧の中 溶けてゆく 今宵の夢を 抱きしめ 明日も誰かが この場所で 新しい歌を 口ずさむ
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