金星の雲 押し分けて 酸の雨粒 すり抜けた 見上げる空は オレンジ色 重たい気圧が 抱きしめる 透明な傘 広げれば 反射する光 万華鏡 マグマの川は まだ眠らず 岩肌溶かす ララバイを 歌っている ずっとずっと 私の歩く 道の下で 地平の彼方 虹が咲く イリジウムの 花びらが 風に乗って 舞い上がる 大気の渦に 誘われて 原色の夢 追いかけて この星の空 駆け抜ける 石英の砂が 映し出す プリズムの中の メッセージ 解読できない 暗号めく 想いを胸に 秘めたまま 金星の庭 彩られて 私の瞳に 映るのは まだ見ぬ明日 描いてる 虹色の地図 広がってく