冥王星は ささやいた 肩書きなんて 要らないと カロンと見つめ あう空は 定義なんかじゃ 測れない 窒素の花 咲かせては 枯れていくのを 見送って ニクスとヒドラ 出会うたび カーベロスまで 誘われて スティクスの川 渡りゆく 呼び方さえ 忘れてく 太陽系の エッジから もう一度だけ 振り返る ラビリンスの 氷の上 等高線が 描いてる 分類なんて できないね この気持ちは この場所は 心臓部の 平原では メタンの霜が 降り積もり 教科書には 載らない 私だけの 天体観 冥王星の 夕暮れに 名前探しは もういいの カロンと見る この景色 それだけでも 充分だと