読谷城址の 石垣に 月が編みだす レースみたい 誰かの祈りを 抱きしめ やちむん通りの 白壁が まだ語られぬ 物語を 風に乗せては 届けてる ニライ浜辺の 砂の道 波が運んだ 貝殻は 遥か彼方の メッセージ そっと耳元 届けては むかし道の 坂道で デイゴの花が こぼれ落ち 誰も気づかぬ 想い秘め 路地を染める 夕暮れに 焼き物の里の 記憶さえ 今も確かに 息づいて 渡具知の森 抜けゆけば 時を忘れた 木漏れ日が 伝統の技を 受け継いで 明日を優しく 照らしてる 窯のぬくもり 残す街 この村が見た 夢の数 手のぬくもりと 祈りだけ 優しい風に 包まれて