思い出せないけど

歌詞

なんでだろ バスの音過ぎてった ガラス越しの空 ぼんやり見てた なんでもない風が ふいに連れてきた 確かにいた あの頃の君が 名前も顔ももう思い出せない それなのにふと「元気かな」って 思い出ってさ 崇理されずに ごちゃごちゃのまんま ここにいる 消えたのはきっと僕のほう 君は何も悪くなかった 誰も責めないし責められることも もうなにもないのにな 笑い声が夢のなかで鳴ってた 忘れたはずなのに知ってた気がした 近所の コンビニがなくなってたみたいに ぼくも誰かの中で消えていくんだろ 向こう側のビル 昔は歯医者だった 今は知らないカフェになってた 街が変わるたびに気づくんだ どれだけ置いてきたかってこと 連絡とったってたぶん気まずい 思い出すだけでいい それでいい でも時々怖くなる 「ぼくも忘れられてくのかな」って 愛とか友情って声にすると ウソっぽい でも確かにわかってた空気があった 言わなくても通じたこと もう戻れないあの感じ 名前がにじむ 記憶のすき間に 元気でいてって言えないけど 戻れないけどなかったことにしたく ない 確かにそこにいた君だから 思い出って勝手だよな 都合よく消したり飾ったりしてく でもふとした瞬間に ノーヒントで胸に戻ってくる あの頃の自分が今のぼくを見たら どう思うんだろうな 答えなんていらないけど 思い出せなくても忘れてない 過ぎてく季節の はしっこで 「ああいう 人もいたな」ってつぶやく 誰かの記憶の中の僕もそうなら それも幸せの一部かもな 思い出せないけど 確かに君は笑ってた