蝉の抜け殻 踏み潰して歩いた 見えるもの全てが 輝いていたんだ 声が届くとこまで行けると思ってた 世界は広かった 大人達の手の平 それから時が過ぎた 首吊りをした担任 罪から逃げた三人 便所で笑ってた 「次は誰にしようか?」 裁けない犯罪者と 同じ鳥かごの中で 強姦された友達 その頃からかな? 上手くいかなくなった 金属バット持って 夜道を歩いた 誰のせいでも無いよ 俺が弱かっただけ 血塗れのジャージを三回洗った 人を傷付けた 何度も嘘をついた 腐っていく自分を殺したいと思った イヤホンから流れる 音楽だけがそれでも 俺を肯定してくれたんだ 大人達が作った枠の中で誰もが 命を削られて丸くなっていく中 声を出すのも諦めてしまうのか? 俺にはわからない 何一つ変わらない 関わるのが嫌で 交わるのが嫌で 固まって 抗って 過ぎ去って行くのをただ待って 「だって仕方がないだろう?」 なんて言葉の最下層 ただ生きる為、守る為、 心の90%を捨てたんだ あんなに大切だった、 大好きだった音楽も 学生みたいなノリの連中に埋め 尽くされて 友達作りの一環みたいに軽薄な音は 2年で捨てられる夢を量産している 上手く行かなかった 誰かのせいにしてた 誰も居なくなってわかった 事があった 全部自分のせいだ 普通なんて無理だ それでも 絶対に曲げられないものがあった 西日本にミサイルが着弾した2019年 生き辛くなった世界を「仕方無い」 と言って 声を出すのも諦めてしまうのか? 俺にはわからない 何一つ変わらない 大人達が作った枠の中で誰もが 命を削られて丸くなっていく中 声を出すのも諦めてしまうのか? 俺にはわからない 何一つ変わらない 関わるのが嫌で 交わるのが嫌で 固まって 抗って 過ぎ去って行くのをただ待って 「だって仕方がないだろう?」 なんて言葉の最下層 ただ生きる為、守る為、 残りの10%に賭けてみたんだ