秒針キックで明日へ

歌詞

始発の風がまつ毛を揺らし 眠たい街に色を塗る ポケットのメモは折れてるけど 夢の地図はまだ湿ってない 改札の音がカウントダウン 靴紐ぎゅっと未来結び 昨日のため息を折りたたみ 缶のフタみたいにパチンと閉めた から回りした心のモーター 油は笑顔で足りるらしい 小さな勇気を連打して 通知みたいに胸が光る 交差点の迷いを蹴って 青信号より早く跳ぶ 雨上がりの路面がミラー 映る自分にグーチョキパー 合図は誰でもない 私の中で鳴るクリック 止まりそうな秒針を 指で押して進ませる 今だ 踵で地面をドンと蹴り 雲を一枚めくる 転びそうな予感さえ ジャンプ台に変換中 笑って ページを次へと送るたび 景色が走り出す 「まだ早い?」いいや ちょうどいい 心拍数で行こう 濡れたスニーカーがきしむ音も 新鮮な拍の一部 曇りガラスに描いた印 消えても道は残る 電柱の影を跨いで進む ジグザグも悪くない 背伸びで掴む朝の角 ひんやりした希望の味 バス停のベンチで深呼吸 遅刻の針を笑い飛ばす 無駄に見えた寄り道が フラグみたいに効いてくる Yo 心配はスワイプで外へ 未読の夢は既読でOK レッドライト? ブリンクで突破 足取りはBPM固定 Plan Aが躓いても BもCも手札でShuffle 拍で前進 合図は自前 ルール書き換え今ここで 胸のクリックは二重に鳴って 背中を押すダブルキック 失くしたと思った鍵 実はポケットの奥で光る 今だ 駅前の風を背負って 信号より速く笑う ためらい混じりの汗も スタートラインの勲章 うなずけ 小さなYesを積み上げ 背筋が伸びていく 「できるかな?」じゃなく 「やってみる」へ更新中 ビルの隙間を抜けた光が 頬の迷いを蒸発させる 遠回りの足あと全部が 加速の助走になった 自販機の温もりみたいな希望 百円玉で勇気が出る 予定外の風向きさえ 帆を張り替えればごちそう 信じたい音をボリュームアップ ノイズはフェードアウト 目印のない空でも 雲の角度で北はわかる Check 躓きログを宝箱へ タグは“学習済み” ため息はミュート 迷いはパンで広げずDelete フロアは世界 踵で拍を刻め キック一発で扉が開く 合図は指先 秒針キック 今を未来にドロップ 心のクリックはもう硬派 小さな勇者が胸で叫ぶ 背中の翼は見えないけど 風の触り方でわかる 今だ 日の出の端を掴んで 今日という名のレールへ 涙の粒もレンズにして 景色をクリアにする 笑って ページを次々めくれば 物語は加速 スタンプ押すみたいに 達成音が鳴り響く