入道雲がそびえ立つ 坂道の途中 自転車を漕ぐ背中を 汗が伝っていく 自販機で買ったサイダーの 気泡が弾けて消える あの夏の日もこんな風に 一瞬で過ぎ去った 古いアルバムを開けば 色褪せた笑顔 「永遠に続けばいいね」と 無邪気に言ってた君 叶わなかった約束も 言えなかった言葉も 夏の陽炎に揺らめいて 今も胸を締め付ける だけど下を向いてちゃ 何も始まらないことくらい 本当はもうとっくに わかっていたんだ 涙の味のサイダーを 一気に飲み干したら ペダルをもう一度 力強く踏み込んだ 駆け抜けていけ 夏の幻を追い越して 水平線の向こう側で 待っている明日へ たとえ蜃気楼だとしても 手を伸ばすことをやめない この青い衝動のままに 新しい季節を探しに行こう 夕暮れの防波堤 一人座り込んで 寄せては返す波の音が 思い出を連れてくる 忘れるんじゃなくて 乗り越えていくんだと 茜色の空に誓った あの日の覚悟を忘れない 風鈴の音がチリンと鳴って 感傷を誘う 埃をかぶったままの線香花火 まだ火をつけられずにいる 「もしも」を繰り返す夜には もうさよならしなくちゃ 時間は巻き戻せないから 前に進むしかないんだ Flashback, summer days, like a sweet haze 思い出の迷路 in a daze でも立ち止まってる暇はない no more waste 未来への compass, gotta find my own pace 涙の雨上がり虹を chase 過去の自分を embrace 新しい chapter, turn the page, make a space Tシャツが肌に張り付く 不快な暑ささえも 今はなんだか愛おしくて 生きているって実感できる ぬるくなったサイダーの 残りを空に掲げて 過ぎ去った全ての夏に 乾杯を告げたんだ 飛び越えていけ 涙のグラデーションの向こうへ 水平線に溶ける太陽が 新しい朝を呼んでいる どんなに切ない思い出も いつか力に変わるから この胸の高鳴りを信じて まだ知らない自分に会いに行こう 遠くで鳴り響く祭囃子 少しだけ寂しくなるけど もう大丈夫 ちゃんと一人で歩いていけるから 君がくれた「頑張れ」という言葉が 今でもお守りなんだ この広い空の下で僕も 僕らしく輝いてみせるよ フィルムカメラのシャッター音 あの頃と同じ空 だけど隣にはもう君はいない わかってる、わかってるんだ それでもこの目に映る全てを 焼き付けておきたいと思った 今日の青空もきっと 未来の僕を支えてくれる Yeah, a final toast to the ghost of the past 思い出は beautiful but it won't last 帆を上げて a brand new course is cast 影を振り切り runnin' fast 未来の種を now I'm gonna cast 後悔なんて overcast 青空の下で I'll make it last, broadcast 砂浜に残した足跡は 波がすぐに消していくけど 心に刻んだこの想いは 決して消えたりしないから 最後の気泡がシュワっと消えた 空になった缶を握りしめ 僕はゆっくりと立ち上がった 照らし出して 夏の終わりが連れてきた光を 水平線のその先にある まだ名前のない未来へ サヨナラは始まりの合図だと 風がそっと教えてくれた この青い衝動を抱きしめて 輝く季節を探しに行こう
