誰も知らない教祖たちだって 僕が嫌いだった政治家だって 想い描く楽園があって 明日にはもう誰もいなくって 明日にはもう何もなくなったら なんて考えて少し泣いた 「ある日に世界が終わるらしい」と 呟いていた鳩はもういなかった どうやらもうすぐらしいよ 肌を暖めた夕陽に立って 叫ばない愛を閉じ込めてさ あなたと空を眺めた 「ねえ、見て 綺麗な星はきっとさ 僕らの近い 未来になるのでしょう?」 だんだん近づく太陽に 季節たちは次第にひとつになって あなたが紡いだ言葉たち 最初からなかったことになるので しょう? 空も海も優しさも国も 人も全部なくなったならば 僕の来世の名前は何だろうか 肌を焼き切った夕日に立って 叫んだ愛は有形になっていた それで十分だ 明日にはもう誰もいなくって 明日にはもう何もなくなっても またいつかは 同じ星になれますように