木江の港の 防波堤 夕影静かに 溶けてゆく 波に揺られた 記憶たちが 真珠のように 光って この島が見た 物語 そっとポケットに しまい込む 神峰山から 眺めては 島影千枚の シルエットが 誰かの願い 乗せるよに 波間を渡り はこんでく 海辺の学校 校庭に 夏の終わりの チャイムだけ 風に紛れて 聞こえてる 遠い記憶の メロディ まだ見ぬ明日へ 繋がってく 今を生きてる しるしに 金風呂の浜 歩いては 貝殻ひとつ 拾い上げ 誰かの夢を 預かるよに 大事にそっと 握りしめ 海を抱いた この島は 小さな宇宙の かけらみたい 私の心も その中で 新しい航路 探してる