痛点は星になる

歌詞

転んだ膝に貼った絆創膏 角が少し浮いて笑ってる 教室の窓から飛び込む潮風 ページを派手にめくってく 上履きの白が朝日に跳ねて 靴音がドラムに化ける 不安の影を日向で乾かし 胸ポケットに小さく畳んだ 通学路の旗がはためき 「行けるよ」と肩をたたく 昨日のテストの赤い印 次の挑戦の目印に替える 寄り道の記録を並べたら 全部が伏線だったみたい 笑い声の粒で空が明るく 視界がワイドに開く 痛みは合図だ 生きてる証拠が高鳴る 涙の塩味で強くなる 心の端が輝く もう一歩分 世界が近い 走りだそう 風を味方にして 前髪の先で朝を掴む 失敗の跡を星座にして 進行方向の空に貼る 笑っていよう 拍と心拍を同期 ここが始まり 何度でも更新できる場所 海沿いの道で深呼吸 潮の匂いが胸を澄ませる 遠くの汽笛が鐘になり 背中をすっと押した 部活帰りの汗がきらり 水飲み場で夢を冷やす スマホの黒い画面に映る 少しだけ凛々しい横顔 から回った日も無駄じゃない 靴底の摩耗が証明書 「大丈夫」を合言葉に 歩幅を半歩だけ広げた Yo 痛点ログは教材 ハイライトで要点保存 Lowを切らずにWarmでDrive 弱さごと前へCarry Plan A折れてもBとC 手札は意外と重い 手の平で空をミュート解除 Goの合図でRun 塩風が頬を撫で ためらいの糸がほどける 小さなYesを重ねれば 見えないドアが音もなく開く 息を合わせて もう一歩 走りだそう 夕焼けの端を掴み 日付を跨ぐ勢いで 涙の跡をラインに変え 足跡とまっすぐ重ねる 笑っていよう 速度は自分で決めていい 拍手は心の中から 聞こえている 桟橋の板が乾いた音を鳴らし 靴先で拍を刻む 空の色が深くなって 星の気配が生まれる 友達から届いた短いメッセージ 「次は行ける」 その一文だけで体温が上がり 視界の粒子が鮮明 遠回りの地図でも 好きな色で塗れば宝物 握った拳を少し開いて 掌で光を受け止める Check Retryは無制限 失点は成長の試写会 Backbeatに意志を乗せて 躓きをグルーブに変換 Flagが立ったら即Dive 波を割って前へ 今日の決意はポケットに常備 明日へCarry on 痛みの形は星になる 夜空で道を教えてくれる 頷いたら準備は完了 合図はもう鳴っている 胸のクリックに合わせて 走りだそう 風が頬を通り抜け 影まで軽くなる 涙の粒は真珠になって 胸の奥で静かに光る 笑っていよう 何度でもゼロから始められる ここから続く物語を 自分の声で進めよう