絶え間なく流れる川に あえて少しだけ身をゆだねる 転がるままに落としてしまう苔 柔らかな水面を見上げながら 抱かれて 息をして そう浮かんでいる煙を眺め もう俯瞰でいることはやめて 先に泣いたほうは一体どちら このままずっと同じようになんて いられはしないとわかってるでしょ う あしびきの山鳥 飛び立つ後には 何も残さずに 長い夜をただ待つ 眠って 削れていくことに慣れて 留めていた意思も忘れて 気づかない間に落としてしまうもの それなりにあるけど 砂になれば泳げるように 足し引きの絡まり かけ合わせほどけて 何も残らないなんてことはない 続けていく意味は誰も知らないから 少し手を解き 長い夜をただ待つ 眠って 夢をみて