未練に囚われ逃れることも出来ず 変容し彷徨うの 迷い込んだ一人の少年は何一つ 覚えていなかった 見ることさえ叶わない未来にただ 縋り付くしかない様を君はどんな 風に捉えるのだろう 気づかれないよう気をつけないと ありふれた 報われない魂はゆらりとここに 迷い込んで行く いずれ自分が何者なのか思い出せず 微睡んでいく しばらく君はそこに座り 込んでじーっと 僕の顔ををのぞく どれだけ考えても 思い出せないのなら きっとたいしたことじゃないよ 数年前君と遊んだ記憶が僕を捕らえ 続けた笑い飛ばして何もかも 忘れてしまえたら楽だろうなとさえ きみのわるい感情が 僕の頭をぐちゃぐちゃにして壊して 行くのさ 這いつくばって悶え苦しんだ 先がどれだけ苦しくても ふらふらとまわる景色を 横目に叶わないはずの明日を 願っていずれ何もかも 無くなってても君の幸せを祈るのさ