ときわ公園の 彫刻が コンクリートの中 微笑んで 冷たい指先 伸ばしては 月を掴もうと してるみたい 凍った時間が 解けるとき 誰の夢から 始まるの 渡辺翁記念館 ステンドグラスの 向こうには 大正のワルツ ステップ踏む 誰かの影が こぼれてる 真締川堤防 夕間暮 工場の煙突 吐くため息 白い息たちが 群れになり 雲を運んで 通り過ぎ 限られた時の 中でしか 見れないものが きっとある 妙見池の面 水鏡 散らかった星が おもちゃ箱 こぼれた思いを 拾い集め また新しく 綴るから 石炭の街 生み出した アートな風が 吹き抜けて 錆びた記憶も 磨かれて 燦然と今日を かがやかす
