水面に一滴 音を立て生まれる波の模様 重なり広がり 届かない場所まで揺らし続け 嗚呼 泣き惑う胸に 添えた<心>一輪<咲いている> 言の葉を 風 高らかに攫い 私は独りだと覚まさせる 月夜花 空に舞い 縋るように握り締めて ずっと どうか 居てほしい 心の傍に 涙燃ゆ 静寂で 問い叫ぶ 私はどうしてここで 息をしているの? 独りきり 唄を歌う 声が枯れるまで 儚き面影 揺れ動く記憶の温もりさえ 霞ませ暈され 届くはずの景色 目隠しして 嗚呼 息さえも出来ぬ この目<心>ずっと<見開いて> 閉じられず 愛 何時からか掠れ 私はむせ返り叫びだす 朧月 思い馳せ 祈るように紡ぐ歌を きっと どうか 聴いていて 心の傍で 光消ゆ この胸に 一度だけ たったもう一度 愛を 灯して下さい 痛みこそ 証ならば 歌い続けよう 月夜花 空に舞い 縋るように握り締めて ずっと どうか 居てほしい 心の傍に 光消ゆ この胸に 一度だけ たったもう一度 愛を 灯して下さい 涙燃ゆ 月夜花 彼方へ 届かなくとも ずっと どうか 咲いていて 心の傍に 独りきり 唄を歌う 声が枯れるまで いつまでも 何時何時迄も 歌い続けよう