石炭記念館 ロビーで 誰もいないのに 聞こえてる 地底の音が 響くように 私の想いも うずいてる まだ掘り当てない ダイヤモンド いつか輝く 時を待つ 伊田竪坑櫓の影 月が描いた シルエットは 昔を映す スクリーンに 今を重ねる プロジェクター 潮煙中央公園 誰も通らない この時間 飛び石伝い 歩いては 新しい私 探してく 完成なんて しなくていい 途中経過の この瞬間 光を放つ 石ころも ダイヤの原石 だったりする 夜の商店街 閉まったシャッター 越しからは まだ見ぬ明日が 覗いてる 誰かの物語 重なって 私の心も 揺らめいて 新しい何か 始まりそう 地層のように 重なってく 時代と時代の 狭間から 生まれ変わってく この街に 私も溶け込む 黒ダイヤの街で見つけた モノトーンの グラデーション きらめきだって 十人十色 それを知った 夜の終わり
