葉をとってゆく風 見えない迷い 苛立ちさえ纏い 甘えを漕ぎ ふらりとゆく 皆の見る視界 煙の方が多いのに 無機質な空に走る 暗がりの水面に映る とるたらないものに ならんと誓って時間は経つ 行先は未だ 浜をゆく流浪よ 己を置いて海に先立つ 酔いどれよ 道を外し我をゆく 時に思い出す 未知のない時代に 浮いた地は次第に 光続ける謎の四角に 盲目になり 騙され続けるだろう すれ違う 艶光る 君たちは 何染めるか なれるか 見せてくれ 己を問うて自我を見せろ 酔いどれよ負けじ戦う威を掲げろ 想像の花を枯らさず世の地を踏め のうのうと生きるならくれよ それ 時に思い出す 未知のない時代に 浮いた地は次第に 道のない時代に 浮く足は次第に 記憶の人は不意に旅立ち ここは空になり 流され続けるだろう 映り出す 暮れ 明日 おれたちは 潮騒の渦でも息をしていよう おれの視界に入り込む 我々の違いに自戒に 彼方の橋の人に問おう