その間僕がずっと 見ているのは多分 硝子越しに揺れる 菫の静かな笑み 僕はそのあいだの 距離を行ったり来たり 揺蕩い事実と言う フィルターを通し 浮かべるだろう 風邪を引いたと言う 僕の嘘が笑われると 子供心に僕は感じた 暖かさ 光 見え方の違い 涙が出るんだろうな 光はその瞬間 色あせて僕の心には 何も溜まらなくなってしまう 気が付くと僕は いつもの様に水を変えて 少しだけ遠ざかった気がした 悲しみに菫 風に吹かれてた あなたが死んでしまったのは それから二日後の朝 真白な部屋には僕と菫 その間僕がずっと 見ていたのは多分 硝子越しに揺れた 菫の静かな笑み 僕はいつもの様に 水を変えて椅子に座ると 少しだけ寒くて 寒くて 僕は震えている .......... ああ ああ 菫