薄くて硬いその花に どんな名前をつけようか 迷っていたのに 悩んでいたのに 知らぬ間になくなってたよ あれだけいつも傍にあって 手を伸ばしたら届いてたの 知らなかったよ わからなかった だから気付かなかったんだ もう思い出せないな 本当にそこにあったのかも あぁ君が食べた 君が食べたんでしょ どうして黙ってるの 色付く前のまだ青い ねぇ君が食べた 君が食べたんだよ 顔を背けないで さよならも言えず消えていった あの花はもうここにない 指でつつくとすぐ揺れて 風が吹くと不安になる 壊れそうで 失いそうで いつも怖かったんだ 本当は知ってる ずっと前から知ってた この眼に映る青い色は 僕にだけしか 捉えられてなかったんだ そんなことを言ったら笑われそう だから隠しておかなくちゃ ねぇ君が食べた 君が食べたんでしょ どうして何も言わず まだ隣にいて歌ってるの あぁ君が食べた 君が食べたんだよ こっちを向かないで 手折られる前のその1秒 僕は見ないフリしたんだ 赤・白・黄色 どの花見ても綺麗だ、なんて なんで青がないのか 君と会うまで 考えたこともなかったのに あぁ君が食べた 君が食べたんでしょ どうして黙ってるの 色付いてもきっと青く咲いたよ 君が食べた 君が食べたんだよ 顔を背けないで さよならも言えず消えていった あの花はもうここにない ここになくて良かった