深入山の ゲレンデに 夏の夜風が 吹き抜けて スキーの跡が 消えるまで ずっと残った シーズンの 思い出たちが 溶けてゆく 優しい季節 始まって 壬生の花田 月明かり 蛍が描く 軌道には 誰かの夢が 宿るよに 光る粒を ちりばめて 千代田の道の 散歩道 木漏れ日残る 並木には 記憶の欠片 隠れてて 通り過ぎては 見つけ出す 宝物みたい この時を 大事にしまい 歩いてく 芸北の湿原 水面に そよ風おどる リズムずつ 未来の自分 映るのか 波紋を見つめ 立ち止まる 山が育てた この場所で 私も少し 大人になる 不器用なまま 進めば それも素敵な 答えかな