大通公園 雪の絨毯敷き詰め 街路樹の影 月明かりに揺れる 深夜のベンチは 凍てついたまま 足跡だけが 語る物語 札幌の夜に 迷い込んだ心 時計台の鐘 遠く響いて 光る都会と 闇の境目で 見つけられるかな 本当の自分 すすきのの灯り 霧氷のように輝き 人気なき路地 ネオンがにじむ ふと見上げれば テレビ塔の明かり 孤独な夜空 優しく照らす 凍える息が 白く霞んで 静寂の中に 溶けてゆく想い 夜の底で眠る 春への憧れ 目覚めの時を 今か今かと待つ 札幌の夜に 迷い込んだ心 時計台の鐘 遠く響いて 光る都会と 闇の境目で 見つけられるかな 本当の自分 夜明けの気配 そっと街を包み 凍てついた影も やがて溶けゆく この散歩が終わる頃 新しい私 札幌の朝に 出会えるだろう