停留所の先 俺、群青の中で 自転車で走る 目的地は決めない 街が廃れても 夏は来る 蝉時雨、尚 虚空を刺して 掠れた夢も 自棄になって 投げ出す声も 憂鬱も 孤独だって 歪んだ季節に殺され 君の顔も一緒に 忘れちまった 想像よりも早い 飛行機雲の下 思い出よりも遠い 電柱の最果て 飲料の抜け殻 折り紙の生命 炎天には帰らない 少女の背中 停留所の先 俺、群青の中で 自転車で走る 目的地は決めないまま 掠れた夢も 自棄になって 投げ出す声も 憂鬱も 孤独だって 歪んだ季節に殺され 君の顔も一緒に 忘れちまった 「なァ、俺も季節の被害者だぜ?」 って胸中じゃ嘆いてる 「まァ、仕方ないさ」と独り言 誰にも聞かれずに空に消えてった 掠れた夢も 自棄になって 投げ出す声も 憂鬱も 孤独だって 歪んだ季節に殺され 君の顔も一緒に 忘れちまった