熱は猛毒、人は蜃気楼 鉄扇の中で風がうたた寝 時間と手汗のせいで 身を削らざるを得ない 欄干に凭れ掛かっている 夢の間合いに舞う風鈴 好きな言葉は呼吸ほどの一輪 水平線に届けよ紙飛行機 燃料ならば街には溢れてる きっと、夏空落ちるほど 君は青くて苦しくて綺麗だった 街の引力になってしまったならいい けど いつでも、いつでも、いつでも、 いつでも 何度でも 同じ手のひらの線を 忘れ形見に重ね合っている 孤独敷きつめて 廃工場はシアター いずれ飽きるまで 呻きのように愛を乞う 蝉の寂嗄...寂嗄... 寂嗄...寂嗄... 寂嗄...寂嗄 きっと、陽炎集うほど 君は朱くて拙くて世界だった 街の染料になってしまったならいい けど いつでも、いつでも、いつでも、 いつでも 何度でも 夏の記憶の妙を 抉るみたいに飾りあっている いつでも、いつでも、いつでも、 どこまでも いつでも、 やがては知る景色が無くなっても いつでも、いつでも、いつでも、 いつでも いつまでも、 特別の意味を忘れてしまっても