埃の匂いの町と 歌う排気ガス ごみ収集の車が巻き上げた花びら 誰も他人なんて見ちゃいないね ただ1人あなただけを除いたなら 「わたし実は雨は嫌いじゃない」 その言葉の意味は知らぬまま ファミコン蹴飛ばして消えた世界の 気持ち悪い気持ち悪い気持ち 悪い思い出に いつまでもいつまでも縛られたまま いつか死んだその朝は 僕のために泣いてくれますか 「明日晴れたらいいね。」 思ってもないことばっかり 口をついた 退屈な人になった 積み上げたモンハンだって 今の方が面白いけど昔の方が 良かった 誰か僕を笑った その犯人は僕だったんだ 黒い雲が向こうに見えた 明日は雨かなぁ 1の目しかない賽で 道の端っこ歩いている 側溝から漂う熱がウザい グロテスクな季節感 雨に濡れた横顔が 前を見て折れないその顔が 絹の心臓引き裂いた 何も何も何も見ちゃいないのに ね 形見の匂い 泥がついたショートケーキ 美術室のゴミ箱 教卓の花びら 誰も他人なんて見ちゃいないね ただ1人あなただけを覗いている 気の触れた空の下で 抱き合えば風に消えてしまう 喉の奥から吐き出した 愛も熱もあなたの破片だ いつか死んだその後は 僕のために泣いてくれますか 「明日晴れたらいいね。」 毒も嘘も赤く熟れた執着も 全部全部受け入れてあげる