(機械音:ピピピピ…) 「中村くん、準備はいいかね?」 「えっ!?ちょ、待っ… 先生!?なんでここに!?」 「キミのためさ… 301回目、行くぞォ!!」 気づけば俺は 診察台の上 白衣の男がニヤリと笑う 「もう戻れないぞ?」 先生は言うけど 俺はそもそも 何も分かんねぇ!! 手足を縛られ スイッチはON 目の前チカチカ 星が飛ぶ! 「先生待って!何のために!?」 「そりゃ決まってる… 実験さ!」 ビリビリ・ラストワン! 301回目! これで俺は何になる!? 天才か!?それとも廃人か!? 運命のダイスは もう止まらない! 「おめでとう、中村くん」 先生が呟く 俺は目を開けて 立ち上がる… …って、あれ?今までの俺と違うぞ? 脳が…脳が…回転してるぅぅ!! 「IQ爆上がり1000兆点!」 「記憶も バッチリフルリカバリー!」 「おにぎりの買い方もバッチリ 理解!」 「いや、 そもそも店を経営し始めた!?」 ビリビリ・ラストワン! 奇跡の進化! 301回目で覚醒だ! 数学、物理、哲学、歴史! すべてを理解し… …あれ、でもEDは直ってない!? 「先生!? これで俺は超天才!?」 「いや… ただのバグだね」 「バグ!?」→ 「キミの脳、 オーバークロックしてる」 「つまり…?」→ 「あと3分で燃えるよ☆」 ビリビリ・ラストワン! 俺の命運! 天才のまま燃え尽きるのか!? だけど最後にひとつだけ… 「先生…俺… … … … … … …」(モクモクモク…) ―― 中村さん、爆発END。