Track by九段時雨
荒川を見下ろす月が 死にたがりの僕を天国へ誘う 最後の晩餐なんてどうでもいいよ 飛び降りる勇気さえあればいいから 声枯らすほど叫んでも 誰にも届かないから 割れた画面に言葉を綴る 独りよがりの夜の 「ファイナルレター」 嫌な過去、振り返るほど 黒い影が僕の背中を押す かすれた声と乾いた涙 夜の闇へ溶けてゆく それならいっそ、殺してしまおう 後ろに立つ黒い自分の影を 別れを告げた。夜の月影 僕は家に帰るから 割れた画面に綴った言葉 過去の僕へサヨナラ 「遺書」