今この瞬間も たくさんの「最後」が 隠れているはずだけど 私たちはいつも 通り過ぎて気づく かけがえなのない「あの日」を 手をつないで歩くことも 疲れて眠る君を 抱き続けることも 髪の毛を洗ってやるのも ご飯を食べさせるのも 果てなく続くような気がして 途方に暮れる日 だけど忘れないで 全てのことには「最後のとき」 があるということを 何度も手遊びしながら 一緒に歌うことも 真夜中に泣いて起こされることも 両手を広げて 私の胸に飛び込んでくるのも 「これが最後」 でもまだその時には知らない 大切な君とのとき 戻れない最後のとき 何をしてもグズる君をあやして 飽きるほど繰り返し読む絵本も 眠るときは必ず 私の頬を触る癖も 別れ際のハグもキスも 一人じゃ 昨日まではできなかったことも 平気で だから忘れないで 全てのことには「最後のとき」が あるということを 私たちは 分かってるはずなのにどうして この幸せさえ後になって気づくの いつかはこの手を放して そして旅立っていくけど 君がくれた 過ぎてみれば本当に短い かけがえのないあの日々 忘れない最後のとき