とっぷり暮れた夕刻に ざわめきを忘れた街 何でもない顔して きんきら光る一等星 僕ら地を這って、地を這って 恋焦がれながら見上げては 唇を噛んでいた きんきら光る一等星 いつも遠くて、遠くて 恋焦がれながら 緩やかに夜が降りていく 他人とすれ違った交差点 どこかで聞いた言葉ばかり 頭の中を埋めていって 破り捨てたくなって 許す気は更々ないよ 絡み合った電線を辿る 煙を吐く沿線のパノラマ 大した思い入れもないのに 手放し難くなって 一つ一つがチープだ 一つ一つがチープだ 数えきれないチープが 宙に浮かんでいる きんきら光る一等星 僕ら地を這って、地を這って 恋焦がれながら見上げては 唇を噛んでいた きんきら光る一等星 君は違うって、違うって 喉の奥が焼かれていく きんきら光る一等星 きんきら光る一等星 きんきら光る一等星 食い込むほどに握ったチープが 愛しい跡になるように きんきら光る一等星 僕ら地を這って、地を這って 恋焦がれながら見上げては 噛み締めてしまえ きんきら光る一等星 向こうからも同じように見える? なら朝に焦がれた両足で 今際の際に立っている 続ける意味は一つもないけど やめる理由も一つもないから