アイラブユーが言えなくて 湯気の出ないコーヒーカップ 少し広い部屋だけど はしっこで息を アイラブユーが待ちきれない 腕に痣が一つ二つ 気付かないまま温い風 キッチンの灯りが煌々と 傷はもう治った、治ったけど 大切に貼っている絆創膏 僕が一人、口を開く 耳を塞いで 影が今通った、通ったよ 大切に仕舞っておいた宝物 服の裾に穴が空いた でもね、噤んで 鏡に映った 映った映った 映った映った 心が移った 君から貰った貰った 貰った貰った 綺麗な文字の手紙 アイラブユーが言えなくて 夜が怖い怖い 寂しいのを背伸びして うまく誤魔化せたかな アイラブユーが待ちきれない 夜におそるおそる 人差し指で隠しながら ほろほろと青白い光 傷はまだあったよ 絆創膏は剥がれてしまった 君も一人、こぼれるみたい 影はもう来なくなった 宝物がぐちゃぐちゃになった 胸に穴が空いて 眠たくなった アイラブユーが届かない 夜に疎い疎い 寂しいけど背伸びして また一から始めないと アイラブユーが言えなくて 夜は怖い怖い 寂しいのを背伸びして うまく誤魔化しながら 朝に向かって 目を閉じて アイラブユー