突如、降りかかった通り雨みたいな 寂しさが胸に染みて どこかに閉まっておいた想いが 煮立って 今日も思い出してしまうんだ どっちかと言えばそれは大袈裟、 でもよく噛みしめてから吐き出す 心が好きだった、その言葉の温度に 寄り添っていたかったんだ 9月の帰り道に僕等は夢を見てた 落ち葉が湿って滑るからと握った 手も 離さぬように掴んでいたのに 言葉になんてなんてしなくても ただずっとずっと響いてる 狭い感情につけおきした冷たい雨 明日になってなっていなくても ただそっとそっと願うこと 眩しい生活の中蓋しては上書きを 施したのに 雪の降る遊歩道も小さな映画館も 足跡を重ねても ほんとに冷え切ったもの、 何もかもに気付けず 温められなかった もう一度、なんて夢を見てた 目を閉じれば君が笑う 君の中で溺れてた僕が 今もがきながらも 響く心をしたためるよ 移ろう商店街の看板を見て感傷を 地に投げる 漠然としたものだけは 心に示唆していたのに 振り向きなんてなんてしないまま 言葉になんてなんてしなくても ただずっとずっと響いてた 狭い感情につけおきした冷たい雨 明日になってなっていなくても ただそっとそっと息を継ぎ 眩しい生活に浸していた夢は 僕の中でじわじわと崩れて 溶けていく 音も立てず溶けていく