住まえるみんなだれもがただ 寂児病の街は 夕焼けの時間と夜の移行時に 甘くずくん、と鼓膜を突く耳鳴りが 迷った子供の泣く声に似ている だれか あそんで さみしい ひとりじゃつまんない みんなあてられてしまうから 優しい心がまだ惜しいから ねえ、寂しくなんかないからね って歌う 独りだけでしゃがんでる だれか あそんで さみしい ひとりはこわいから みんなあてられてしまうのは 優しい心がまだ惜しいから ねえ、寂しくなんかないからね って歌う ほらあの子もしゃがんでいく ぽつぽつと幻聴はわたっていく 幼い子の高さにかがんでみんな 寂しくなんかないからね って歌う 夕まぐれは児童墓地