ねえ知らないこと話そうよ やさしい二人 うそつきは時間だよ こんなにこんなに憎むのに おんなじくらいに好きだから なるべく白い雪ばかりを あなたの口に詰め込んだ やさしいひとになれないまま ふたりで雨を待ち続ける からだも減らしてしまえたら 僕らはすこし笑うのに 光がどんどん頭に回って 僕らの病気は悪くなるから ねえ知らないこと話そうよ やさしい二人 うそつきは時間だよ 小さくなった僕の声に重なって歌う 声は もう童話になったらいいのにね って笑って また連れだって眠るだけさ つたない言葉でいいよ、 やさしいのはいらないよ。 冷たく巡る季節にただ 僕たちは報われるのだと 言葉にばかり夢をみてる ふたりはさらに失くすんだ 何にもできない苦しみの果ては やさしい声で怒鳴るくせに! 僕たちビタミンも 足りなかったんだろうね。 くるしい?はなたば苦しいなら 今度は造花を飾ろうか かぐわしさもいらないよ 「こんなことになってしまってご めんね」 とかって、また! 重なった 僕たちのこんなに小さないさかいが 僕たちをじゃまするんだ! あのね、知らないこと話そうよ やさしい二人 うそつきの時間をしよう 冷え切ったきみの声に重なって歌う 声は ああ、 童話になってしまったらいいのに ね...! ってまた 泣きそうに笑うだけさ 苦しんでいてもいいよ そういう言葉がいいよ いつだって僕たちは長い夜 かなしみがまた寄り添って眠る前に 知らないこと話そうよ やさしいのはいらないよ