憧れに飛び込んだ瞬間 気もそぞろに つまづいてる 脱ぎ散らかしたまんまの昨日と 覚えきれない情報量 時の追いかけっこに敗れ 窓の外が 目覚めてゆく うるさいアラーム止めて 確かな今を探し求める また同じ波に飲まれて 青 オレンジ 黒の順に 染まってゆく世界 瞬きの間に終わってる 駅のホームは慌ただしく 鳴りやまないヒールの音 表情のない街の朝を より一層急かして 伸びたネイル 気付いてないわけじゃないけれど 余裕なくて 目を閉じて 聞こえる曲 大好きな君のプレイリスト 口ずさもう あたらしい場所で生きてゆく あたりまえに埋もれてゆく 疲れ果てそうなスピードに 足を止め ちょっと探せば ほんの小さく取り留めのない でも確かに そこにあった ”幸せ”ってモンは いつだって 愛すべき今に潜んでいる 帰宅ラッシュの最後尾を やっと抜けてたどりつけば 「ただいま」が響いた 僕だけの城に帰還だ とりあえず 冷蔵庫開けて 待っていた 缶ビールで乾杯を 枯れちゃう その前にちゃんと 一歩一歩 満たしてゆく 見かけより単純な僕は 豪華絢爛じゃなくっていい たまに贅沢するヒマもない でも僕には 分かっている ”幸せ”ってモンは いつだって 愛すべき今に潜んでいる 少しずつ進んでゆく それぞれのペース それでいいんだって あたらしい場所に慣れてゆく 「きっと君は大丈夫」と 疲れ果てて眠る前に 一瞬光ったメッセージ ほんの小さく胸を弾く この瞬間 見つけたんだ ”幸せ”ってモンは いつだって 愛すべき今に潜んでいる