吐く息で曇るガラスに 指でなぞった名前が滲んだ 粉雪の舞う夜道に 足跡だけが二人を知っている あの日交わした言葉は 胸の奥でまだ灯ってる 凍える風に奪われても 消えやしない さよならを言えずに 凍える花なのに 咲きたいのに 散りたくなる 心の奥の痛みだけが 冬を呼び寄せる 君に会いたくて 酔いどれた歌が街に溶け 涙さえも笑い話になる 震える肩を寄せ合えば 何もいらないと 信じられたのに 過ぎた季節をなぞって 夢の中でまだ探してる 粉雪が積もる景色にも 君を映す もう一度会えるなら 凍える花のように 儚くても 咲き誇れる 心の奥の痛みさえも 愛に変えられると 信じていたんだ 白い吐息が 夜空を彷徨う 君の名前を 何度も呼んだ 答えはないのに さよならを言えずに 凍える花のように 咲きたいのに 散りたくなる 心の奥の痛みだけが 冬を呼び寄せる 君に会いたくて 凍える夜を越えて 胸を焦がす想いよ 消えないまま 灯り続けろ 涙の粒が光になる 君に会えるその日まで 声を枯らして 愛を歌う 粉雪の向こうで まだ 君を探してる
