湿った空気が街を覆う頃に I miss youが募っていく らしくない僕が顔を出す 実った恋ほど語るに値しない 物は無いと誰かが 嘯く駅のホームには 昨日から忘れ物のぬいぐるみ ピンクの熊 早足の雑踏が過ぎる ロックチューンはもう聴こえない 君の部屋に置き忘れていた 時計の針動かしてよ 今ロックチューンを掻き鳴らせば 君に近付ける気がして 下手くそでも歌っているんだ 狂った恋だけ無闇に求めて 自己嫌悪の事後に今 大切な貴女と二人 力は何も齎さないから 優しさだけ与えられたら きっとそれが ロックチューンが鳴り止んだら 君の手を引くその役目は 見知らぬ誰かの物になるのかな 今ロックチューンを掻き鳴らせば 君とまた歩ける気がして 下手くそでも歌っているんだ 嫉妬ばかりの命が 輝ける場所を見つける それまで歌っているんだ