夏の景色の一つになるもの 干し草と火薬の匂い 君も見たことあるだろうか この国は面白いことの真似をして 目が付かなくなれば捨てて行く 色を付ければ人々はそれを 花火と呼んだのさ 泣いても泣いても色付けて この世界の幸せ、僕が作るのさ いつか僕に終わりが来て 消えてしまうからさ。 ただ見たかった景色をみて 日乗に書いてまとめては 詩に書き殴ってんだ 繰り返す、愛の歌も青い歌も 売れる物なんてひと握り ラブソングなんて歌うくらいなら 色を探していたい 書いても書いて塵は積もる この紙ごと全部吹き飛ばして ピアノを弾いて囁いた 「まだ分からないか」 季節は巡り夏は消えて 木漏れ日の中は楓 観光地になるまで色付けて 秋麗、咲いた花は素晴らしく テレビのニュースに取り上げられて 僕は色を付けた第一人者 人々はそれを称えた きっと 咲いても咲いて、いづれ枯れて 流れる季節、忘れる記憶 ピアノを弾いて囁いた 後の夏の畑道 「色とは世界を暗くする」なんて そんなの嘘で笑みを浮かべて 流れる季節、忘れる記憶 思い出は麗しい