バスは1時間に1本しかこない 「あと30分もあるね」そう言うと 君は笑って言ったんだ 「君と一緒だからすぐだよ」 だから、 この待ち時間が愛おしく思えたんだ 夕暮れのバス停、 風が優しく吹いてた 「もっと待っていたいな」 なんて思ってたのに でもね、 君がいなくなって気づいたよ 1時間って、 こんなに長かったんだね 時計の針が進まない 君の声が聞こえない 1人じゃ、 どうすればいいのかわからないよ 隣に君がいたあの頃は 同じ時間が、 たったの一瞬だったのに 今はただ、空いたベンチに座るだけ 「早くバスが来ないかな」 なんて思うようになった 君といた時間はあっという間だった でも、 君がいない時間は終わりが見えない ねぇ、1人の待ち時間って、 どうやって過ごせばいいの? 君といたら、一瞬だった1時間 だけど今は、永遠みたいに感じるよ 時計の針が進まない 君の笑顔が浮かんでくる 1人じゃ、待つことさえできないよ
