大学の帰り道 理由をつけて 毎日遠回り 花屋で働く あなたの笑顔を見たくて 母の日、父の日、誕生日 口実つくって3回ほど行った だけど今日は 言い訳が思いつかない いつものように遠回り あなたと目が合ってしまう その可愛い笑顔に 吸い寄せられて 理由もなく訪れた 「今日もご家族に?」 あなたの言葉に うなずきながら 気づいたら、心の声を言葉にしてた 「先輩がもらって嬉しい花は?」 赤い薔薇だって答えてくれた 「ねえ、知ってる?3本の薔薇には 愛してる、 告白って意味があるんだよ」 あなたは 優しく教えてくれた だから僕は 3本の薔薇を買う 「サービスだよ」って 丁寧にラッピング 受け取った “愛の花” 震える手で そっとあなたへ 顔が赤くなって 逃げるように走り出す 「待って」って呼び止めるあなた その声に立ち止まった 「私はまだ、君の名前も どんな人かも 何も知らないの」 優しく伝えてくれる いつもの笑顔と 少し違ってた 「だから、お友達からでいい?」 驚きすぎて 言葉にならない 初めて 奇跡を信じたよ 泣きそうな声で 震えた僕の返事は 「お願いします!」 と叫んでた この先 花屋さん以外で 君の笑顔に出会える未来に ワクワクしてた お花の香りに包まれて “愛の花”が咲いた日 あなたと僕のストーリーが 静かにそっと 始まったんだ
