二度といつわらないようつろわない よ 探していたカナリア きみの声をきかせて 忘れてしまったんだ いつもの空いつもの森をカナリア ぼくらが生まれた場所 つくりかけの高いビルが影を伸ばす かわいた肌の街路樹 枝をゆらす鳥たち おはよう、光をわけあおう 切り取られた土たち 素直な虫たち 通り道をふさがれた風はどこへ 電熱の街の迷路を照らす星はなく ただ小石を積み上げるばかり 笑って泣く 愛して無くして そして 独りぼっちになって抱きしめてみて 赦してみてカナリア きみがしてくれたように 還る時がきたんだ いつかの空いつかの森へカナリア ぼくらが生まれた場所 いつか終わりが来て眠りにつけば こわした世界を夢に見る きみを探す青い空に 青い空に 二度といつわらないようつろわない よ 探していたカナリア きみの声をきかせて 忘れてしまったんだ いつもの空いつもの森をカナリア ぼくらが生まれた場所 いつかの空へ いつかの森へ カナリア