僕が知りたかったその愛を 君は何処か遠くで 見つけられたのかな 僕ら交わし合った約束も 気付けば冷たい宵闇に溶けていく ほんの少し前を歩く 君の隣が欲しくて 何度も 何度もその手に触れようとした その真っ白な吐息も 左の頬のえくぼも 未だ心に焼き付いて 手繰り寄せた掌に その小さな手に余る後悔と幸福が きっと二人を殺したんだよ 確かにあの日の君は笑っていた 僕ら過ごしていたあの日々に 僕ら以外何も要らなかったのにな ちっぽけな世界を守るため 幾つも過ちを犯しては泣いていた 右の胸の少し下 君の鼓動を感じた 何度も何度もその温度に触れたの それだけでいいと思えた 取り返しのつかぬ程 通り過ぎてしまったのに 重ね合った掌が その小さな手の中の光彩と幸福が きっと二人の全てだったの それでもあの日の君は笑っていた 触れてしまえば崩れていく様で その儚さが美しかった 掴み損ねた未来にはもう 君がいないことを知った 手繰り寄せた掌に その小さな手に余る後悔と幸福が きっと二人を殺したんだよ 確かにあの日の君は 重ね合った掌が その小さな手の中の光彩と幸福が きっと二人の全てだったの それでもあの日の君は笑っていた