赤い実を ひとつ 籠に落とせば 小さな声が 弾んでいた 「パパ」と呼ぶ君に 笑みがこぼれて 涙よりも 未来を見た 久しぶりの道で 驚いたんだ 伸びた背丈と 新しい言葉 会えぬ時間さえ 宝物だね ひとまわり 大きくなる いちご狩りの 甘い匂いが ひとつの今日を 彩ってゆく また会える日を 指折り数え なるようになるさ 風に任せて 子供たちが 抱っこをせがみ 笑いながら 取り合っていた その温もりが 胸に残れば 明日もきっと 歩いてゆける 月に二度三度 会うだけでも 心はちゃんと 繋がってる 遠ざかる日々を 越えていこう 笑顔ひとつで 大丈夫 いちご狩りの 甘い匂いが 思い出ごとに 染み込んでくる また会える日を 信じていれば なるようになるさ 空の下で 赤い実を ひとつ 口に含めば 優しい未来が 広がってく
