あなたの声が 風をまとう くちびるが 少し笑うたび 世界が息を止めたの 秘密をかじるみたいに 甘い嘘で 包んでよ すぐ溶けてしまうくらい 正しさより きれいな 間違いが好き 棘とシュガー 混ぜてみたら 恋の味が ちょっと痛い 触れた瞬間 きらめいた それでいい それがいい 赤いリボンが 風に揺れて あなたの背中 遠くなる 泣かないように 笑ってみた 少し強がる 魔法みたい 夢の途中で 名前呼ぶ 胸がちくりと鳴いた やさしさだけじゃ ほどけない 恋の糸 棘とシュガー 混ぜてみたら 愛のかたち 少し苦い 抱きしめなくても わかるの それでいい それがいい 手のひらで 月をすくう 光と影が キスをした 壊れそうでも きれいだから このままで いい 棘とシュガー 溶けてゆく あの日の声が まだ響く 甘くて痛い 恋の跡 そっと 舐めて眠る
