孤拍

歌詞

夜風ふるう 街のまどろみ 眠れぬビルが まぶたをひらく にじむ色に 心を重ね 孤独はなお 名前を持たない 歩道に映る 揺らぐ影 見知らぬ誰かの嘆きと混じり 懐中の時は 動かぬまま 都会はいつも 夢を喰らう 傘をさすほどの 涙じゃない それでも雨の匂いは 袖口に残る 君の声が 胸に響いて 行き場もなく ただ彷徨う イヤホンからもれた 薄れゆく歌 笑うすべを無くした あだし人 「ここにいるよ」って 微かに囁く 狂える歯車 止まらぬ秒針 幻のような 光さえ 消えたくないと 声をこぼす 君との永遠まで 孤独と戯れる 灯りのざわめき 影は幻 街のきらめき 夢は徒事 歩道に残る 孤影の足音 胸の響きに 夜を漂う 偽り混じる 都会のうねり 声なき叫び 胸を揺さぶり 袖に染みつく 雨の香り 消えぬ面影 なおも焦がす 壊れた歯車 止まらぬ秒 裂けゆく鼓動 刻まれる拍 孤独を友と 呼び換えて 我が身ひとつで 道を拓く 進めば進むほど 闇は深く 迷えば迷うほど 影は長く それでも歩むと 声は告ぐ 永遠なる君へと 詞繋ぐ 孤独を抱いて なお進もう 胸の痛みを 歌に変えよう 消えはしない 面影ごと 闇をほどき 光を呼ぼう 孤独を抱いて なお待とう 胸の痛みを 歌に変えよう 消えはしない 面影ごと 闇をほどき 君を待とう…… 闇をほどき 君を待とう……