凍てつく湖面 欠けた月の光 砕けた氷のドレス 身にまとって 苦いジンジャーの香りに 涙が滲む囁かれた名前 消えゆく灯火の如く 絡みつく影 過去の罪の鎖 ぬくもり求めても 届かない虚無 深い淵に潜む 希望の欠片 浅い言葉じゃ 癒せない傷跡 抜け出せない螺旋 回るグラスの中 偽りの笑顔で隠す心の傷 誰かの台詞じゃ 言い表せない これは私の静かなブルース 一口だけと 誓ったはずなのに 舌に残る 苦い真実の味が 乾いた喉を 締め付けるように あなたの影が 私を飲み込む ラベルのない ボトル 記憶の深淵 「これが最後」と、繰り返す呪文 曖昧な言葉 甘美な毒薬 真実よりも 虚無の香りが強い こごえる指先、 グラスにまとわりつく みたされないかわき、 心の闇 ちんもくの重みに、押し潰されそう それでも、あなたを、忘れられない 抜け出せない螺旋 回るグラスの中 偽りの笑顔で隠す心の傷 誰かの台詞じゃ 言い表せない これは私の静かなブルース 一口だけと誓ったはずなのに 舌に残る 苦い真実の味が 乾いた喉を締め付けるように あなたの影が 私を飲み込む 静かに回る氷の輪郭 一人きりの夜 飲みほす感覚 「愛」という言葉は もう言わない それでも酔える この深い悲しみ